先物では、ロングの決済も「売り」の注文になる
先物の注文画面に並ぶ「売り」は、新規ショートにもロングの決済にもなる。決済のつもりの売りが新規ショートになっていないか、閉じたあとに確かめる場所をまとめる。
初めて先物で、0.01 BTCのロングに入った(数量は例)。ポジションを閉じようと注文画面を開くと、並んでいるのは「買い」と「売り」のボタンだけだ。「売り」を押したら、新しくショートが始まってしまうのではないか。そう思って手が止まる。
ここでの先物は、期限なく持てて、売りからも入れる無期限先物のことだ。ロングは価格が上がると利益になるポジション、ショートは下がると利益になるポジションで、ポジションを閉じることを決済という。先物の注文画面で迷いやすいのは、この決済にも「買い」と「売り」のボタンを使うところだ。
先物の「売り」には、2つの意味がある
現物(その通貨そのものを買って持つ取引)では、売りは持っている分を手放すことを指す。持っていない分は売れないので、意味は1つしかない。
先物は、持っていなくても売れる。だから同じ「売り」の注文が2つの役を持つ。ロングを持っていないときの売りは、新規ショートになる。ロングを持っているときの売りは、そのロングを減らす決済になる。ショートの決済はその逆で、「買い」の注文を使う。同じボタンでも、そのとき持っているポジションによって役が変わる。この対応は、ブートキャンプ第0章で扱っている。
なお、ロングとショートを別々に持てる設定もある。その設定では、ロングを持っていても、売りが別の新規ショートとして並ぶことがある。ここでは、ポジションを1つにまとめて持つ設定の話をする。
決済したら、ポジションの一覧が空になったかを確かめる
同じ「売り」なので、決済のつもりの注文が新規ショートになることがある。0.01 BTCのロングを持っているときに0.02 BTCの売りを出すと、0.01 BTC分でロングが閉じ、残りの0.01 BTC分が新規ショートになる。自分でロングを決済したあとに損切りの売り注文が残っていて、それが後から約定(注文が成立すること)し、新規ショートになることもある。
取引所によっては、ポジションの一覧の側に決済のための操作が用意されていたり、ポジションを減らす向きにだけ働く指定を注文に付けられたりする。後者はブートキャンプ第1章で決済専用(リデュースオンリー)として扱っている指定で、画面での呼び名は取引所ごとに違う。この指定を付けた注文は、ロングを閉じる分を超えては約定しないので、新規ショートにはならない。
決済したら、ポジションの一覧を開き、閉じたはずのポジションが消えているかを見る。逆向きのポジションが新しく並んでいたら、決済のつもりの売りが新規ショートになっている。そのショートには、入る前に決めた損切りが無い。残っている注文の一覧も、合わせて確かめる。
現物と先物で何が変わるかは、[早見表「現物・先物と市場の設定」(プロプラン)](/sheets/markets)で並べて比べられる。
決済のボタンを押したあとの最後の確認は、ポジションの一覧が空になったかどうかだ。
※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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