含み益の金額を見ていると、決めた利確が動く
入る前に決めた利確の値段が、持った後になると先へ動いていく。動かしているのはチャートではなく、秒単位で変わる金額のほうだ。出口を注文として置いておくまでの手順。
入る前は、利確する値段を決めていた。ところが数字が増え始めてから画面を見に行くと、その値段が少し先に動いている。もう一度見に行くと、さらに先へ動いている。チャートは何も新しいことを見せていないのに、出口だけが移動していく。
含み益は、まだ閉じていない取引の「いま閉じたらこうなる」という数字だ。閉じるまで手元には入らない。この、見えているのに確定していない数字が、決めたはずの出口を動かす。
見ているものが、値段から金額に入れ替わっている
入る前に決めた利確は、チャートの上の場所だった。「ここまで来たら閉じる」という、値段で言える判断だ。
ところが持った後に見ているのは、秒単位で変わる金額のほうになる。しかも金額は、チャートの情報ではない。同じだけ価格が動いても、持っている量が大きければ大きな数字になる。増えているのは根拠の確かさではなく、自分が持っている量に応じた表示だ。
金額は上下に揺れる。そして人は、その中でいちばん大きかった数字を基準にしてしまう。基準がそこに移ると、最初に決めた値段で利確することが、増えたはずの分を失う行為に見えてくる。
そこから先は二つに割れる。数字が減り始めた瞬間に慌てて閉じるか、いちばん大きかった数字に戻るのを待って、決めた値段を通り過ぎるか。どちらもチャートを見て決めたのではなく、金額の増減に反応しただけになっている。
出口は、見るたびに決め直さない形にしておく
やることは、判断を一度きりにしておくことだ。
まず、入る前に利確する値段と、そこを選んだ理由を一行で書く。理由は「上で何度も止められている場所だから」のように、チャートの上を指せる言葉にする。金額では書かない。
次に、その値段に決済の注文を先に出しておく。指値注文(決めた値段になったら自動で決済される注文)にしておけば、金額を見た勢いでその場で決め直す機会そのものが減る。
そのうえで、利確の値段を動かしてよいのは、チャートに新しい理由が出たときだけにする。動かしたくなったら、その理由を先にジャーナル(トレードの記録)へ一行書く。書けないなら、元のままにしておく。含み益が増えたことは、理由ではない。
利確の値段と理由を先に書き、注文として置く。あとは金額ではなく、その値段までチャートが来たかどうかを見る。
--- ※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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