連敗の途中で手法を変えると、記録がそこで途切れる
3連敗の直後に浮かぶ手直しは、その場では改良に見えて、記録の中では別のやり方の1回目になる。変えていい場所と、変えた場所を記録に残しておく手順。
同じ形を狙って、3回続けて損切りになった。3回目の損切りが決まった直後、チャートを前にして考えているのは次のトレードのことではない。やり方そのものだ。損切りが近すぎたのかもしれない。インジケーター(自動で計算して線を出す道具)を1つ足せば避けられたのかもしれない。見る足を1つ下げれば早く気づけたのかもしれない。そして次の1回は、少しだけ違う条件で入る。
この「少しだけ」は、その場では手直しに見える。記録の中では、別のやり方の1回目になっている。
変えた場所が、記録に残らない
同じやり方を続けていても、負けは固まって来る。勝ちやすい形を選べても、勝ちと負けが並ぶ順番までは選べないからだ(ブートキャンプ第8章・第10章)。だから連敗そのものは、やり方が壊れた証拠にはならない。壊れているのかどうかは、条件を動かさずに積んだ記録からしか見えてこない。
連敗の途中で条件を変えると、その記録が割れる。前のやり方の結果が3回分、新しいやり方の結果はこれから1回目になる。しかも、どこで割れたのかが書かれていない。ひと月後に並べ直すと1本の列に見えるが、中身は別々のやり方が混ざった列で、平均を取っても何も指していない。
変える理由が「今負けているから」であるうちは、これが繰り返される。次の連敗でまた変えたくなり、どのやり方も1回目のまま増えない。手を入れ続けているのに、手応えだけが残らない。
変えるなら、線を引いてから変える
やり方を変えること自体は悪くない。問題は、変えた瞬間と変えた中身が、どこにも書かれていないことだ。
まず、今のやり方を文章にしておく。どこで待つか、どこで損切りにするか(無効化ライン=これが起きたら自分の読みは外れ、と先に決めた価格。第8章)、どこで利確するか。執行足(実際に入る足)も、張る前に1つ決めて、そのトレードの間は動かさない。書き出せないなら、まだ検証する対象そのものが無い。
次に、思いついた時と入れ替える時を分ける。連敗の最中に浮かんだ案は、次の1回に入れずにメモへ置く。実際に入れ替えるのは、決めておいた振り返りの場だ(第10章)。入れると決めたら、記録に日付で線を引き、そこから先を別のやり方として数え直す。前の記録とは混ぜない。
そして、怖くて手を小さくしたくなったときに落とすのは、やり方ではなくポジションの大きさのほうだ(第10章の連敗プロトコル)。大きさを落としても記録は続くが、やり方を変えると記録はそこで途切れる。
検証できるのは、負けている途中で書き換えなかった記録だけだ。
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※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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