動かない日にやることは、動いている日に決めておく

動かない日に困るのは、動かないことではなく、その日の予定をその日に決めようとすることだ。手が空いたときに何が起きるのかと、相場が動いている日のうちに何を一つ書いておくのかを扱う。

チャートを開くと、ローソク足が同じような幅で横に並んでいる。昨日引いた線には一度も触れていない。しばらく見ていても何も起きない。そのうち、1時間ごとの足を5分ごとの足に切り替えてみる。さっきまで平らに見えていた値動きが、急に何か言っているように見えてくる。

動かない日そのものは、困ったことではない。困るのは、動かない日に「今日は何をするか」を決めようとすることだ。

手が空いた状態で考えると、「やらない」は案として出てこない

画面の前に座っていて、時間もあり、資金もある。この状態で今日どうするかを考えると、頭に浮かぶのは全部「何かをする案」になる。もっと短い足に切り替える、いつも見ていない銘柄を開く、普段なら見送る形を「今日くらいは」と通す。どれも相場から出てきた理由ではなく、空いた時間を埋めるために作られた理由だ。

厄介なのは、どれも表向きは分析の顔をしていることだ。短い足に切り替えれば線は引けるし、知らない銘柄を開けば形は見つかる。見つかったのは、そこにあったからではなく、探しに行ったからだ。

見送りも判断のうちだと講座は言う(ブートキャンプ第8章)。ただ、その判断を「何も起きていない画面の前」で下すのは、いちばん条件が悪い。

動く前に、動かない日の作業を書いておく

やることは単純で、相場が動いている日のうちに、「動かない日にやること」を一つだけ書いておく。動かない日は、そこに書いてあることをやって終わりにする。

中身は、すでに自分が持っている道具でいい。たとえば、普段見ている足より一段長い足に切り替えて、高値と安値に線を引き直す。その値段に来たら知らせてくれる通知(アラート)を置き直す。前に終えたトレードを一つ開いて、入った理由と出た理由を読み返す。どれも、相場が動いている日には手が回らない作業だ。

一つだけにするのは、終わりを決めるためだ。いくつも並べると、片付かなかった分を埋めにチャートへ戻ることになる。

書き方も難しくない。「動かない日は◯◯をする」と一文で決めて、いつも見える場所に置いておく。動かない日の朝は、その一文を読んで、その通りにする。何をするかをその場で考えないで済む状態を、先に作っておくのが目的だ。

動かない日にやることは、動かない日には決められない。書くのは、相場が動いている今日のうちにやる。

--- ※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。

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