見る銘柄が増えるほど、1つずつの準備が浅くなる

監視リストを上から順に開いて回るうちに、どれにも線を引かないまま、いちばん動いた銘柄に入っている。監視に残すのは、線を引き終えた銘柄だけにする。

監視リストに20銘柄が並んでいる。朝、上から順に1つずつ開いていく。どれも少しずつ動いていて、眺めているうちに次の銘柄へ移る。最後まで回ったときには、どの銘柄にも線を1本も引いていない。そして気づくと、いちばん大きく動いていた銘柄に、線も損切りも決めないまま入っている。

20という数に意味があるわけではない。起きているのは、1つの銘柄にかけた時間が、線を引くところまで届いていないということだ。

動いている銘柄で入ると、線も損切りも後から決めることになる

一覧を順に見ていくと、目が止まるのは大きく動いている銘柄だ。準備をした銘柄ではない。見ている間にも値段が変わっていくので、急がないと乗り遅れる気がしてくる。目立った銘柄に入るとき、手元には「どこに来たら入るか」も「どこまで行ったら考えが崩れたと判断するか」も無い。だから入ったあとで、今の価格の近くに線を探し、損切りをそこに置く。

後から探した線は、今の値段を説明するための線になりやすい。損切りの位置も、考えが崩れる条件からではなく、耐えられそうな距離から決まる。入る場所を決めたのは自分の準備ではなく、その朝いちばん目立った値動きだ。

先に線を引き終えた銘柄だけを、監視に残す

線を引くには時間がかかる。ブートキャンプ第2章では、水平線を長い時間足から引く。順番は月足→週足→日足だ。1つの銘柄でこの3つの足を通して、はじめて「この値段に来たら何をするか」が言えるようになる。どの線を信じるかの格付けまで含めた手順は、[早見表「水平線の引き方と格付け」(プロプラン)](/sheets/levels)に並んでいる。

監視リストに残すのは、この準備が終わった銘柄だ。線を引いていない銘柄は、一覧に並んでいても、価格が動いたときにやることが決まっていない。動いているのを見て、入りたくなるだけだ。線を引いた銘柄なら、その値段にアラート(価格が届いたら知らせる機能)を置いておける。価格がそこに来るまでは、一覧を開いて回らなくていい。

引いていない銘柄は、消さずに別の一覧へ移す。線を引き終えたものから監視に戻すと、監視する銘柄の数は、自分が準備を終えられた数に揃っていく。

明日の朝に開く一覧は、今夜のうちに2つに分けておける。線を引いた銘柄と、まだ引いていない銘柄だ。


※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。

記事の一覧 | トレード用語集 | NoFOMO Club