ストップを広げると、量はそのままで負けだけが大きくなる
近づいてきた価格を見てストップを少し遠ざけると、入る前に計算した量はそのままで、1回の負けだけが大きくなる。損失が予定を超えたトレードを、記録で見つける方法。
週末に、損切りで終わったトレードを見返す。入る前に「損切りになったら口座の1%」と決めて量を計算していたのに、3本のうち2本は、実際の損失が口座の2%を超えていた。ジャーナルに書いた損切りの値段と、実際に約定した値段を並べると、その2本だけ約定がずっと下にある。保有中に、ストップを2回ずつ下げていた。
ストップは損切りの注文で、ロングなら入った値段より下に置く。書き換えた本人に、損失を2倍にしたという覚えはない。少しだけ遠ざけた、という記憶があるだけだ。
量は、元のストップまでの値幅で計算してある
入る前に量を決めるとき、使ったのは「エントリー価格から元のストップまでの値幅」だ。口座の1%を失ってよいなら、その額を値幅で割って量を出している。量と値幅は、組み合わせてちょうど口座の1%になるように決めてある。
ストップを遠ざけても、量は変わらない。変わるのは値幅だけだ。値幅を2倍にすれば、損切りになったときの損失は口座の2%、3倍なら3%になる。入る前に受け入れた額を、トレードの途中で書き換えたことになる。しかも書き換えたのは量の欄ではないので、画面のどこにも「量を増やした」とは出ない。
価格が近づいてきたときに遠ざけたくなるのは、そこで決済されたあとに戻ったら悔しいからだ。ずらした先の値段には、チャートの理由がない。理由のない値段は、価格がまた近づいたときに守る理由にもならない。だから、1回ずらしたトレードは2回目もずれやすい。
予定を超えた損失は、記録で見つけられる
自分の記憶より、記録のほうが正確だ。損切りで終わったトレードを1本ずつ開き、入る前に書いた損切りの値段と、実際に約定した値段を並べる。滑りで少しずれることはあるが、大きく離れていれば、その差の分だけ損失が予定を超えている。
ストップを動かしてよいのは、損失が小さくなる向きだけだ。ロングなら上げるだけ、ショートなら下げるだけ。いつ、どこまで動かすかは、ブートキャンプ第9章で扱う。出口の決め方は、利確の場所も含めて[早見表「出口の設計」(プロプラン)](/sheets/exits)にある。
置いた場所が近すぎたと感じたなら、その感想は記録に書き、次のトレードを計画するときに使う。いま持っているトレードのストップは、決めた場所で約定させる。
予定より大きく負けたトレードを見つけたら、相場の動きを調べる前に、損切りの値段を書き換えていないかを確かめる。
※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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