日付が分かっている材料の扱い方
発表日が決まっている材料について、事前に確定しているのは方向ではなく時刻だけ。カレンダーをリスクの予定表として読み替え、期限・枚数・またぎを建てる前に決める手順。
日曜にプランを書き終える。バイアス、レベル、トリガー、無効化まで並べて、最後にカレンダーを見る。三日後に、日付の決まった発表がある。ここで多くのプランが、そのまま保存される。「その日になったら考える」と決めて。
だが当日は、一週間のうちで最も考える時間が短い日になる。
分かっているのは方向ではなく、時刻
日付が判明している材料について事前に確定しているのは、一つだけだ。その時刻に、いま見えていない情報が公開される。内容も、反応の向きも、手元にはない。分かっているのは、不確実性が増える瞬間の位置だけになる。
つまりカレンダーは、価格の予測表ではなく、リスクのスケジュール表として読む道具だ。コストが膨らみやすい時刻を、事前に地図の上へ置ける。
この読み替えができると、問いが変わる。「発表で上がるか下がるか」ではなく、「その時刻を、自分のポジションはどう通過するのか」になる。後者には事前に答えを出せる。
プランに期限を書く
手続きは三つ。
一つ、プランに有効期限を書く。「この想定は◯日の発表まで」と一行足しておくと、日付をまたいだ瞬間に前提の再確認が起動する。期限のないプランは、条件が変わった後も生き延びてしまう。書き直すきっかけが、どこにも無いからだ。
二つ、またぐかどうかを、建てる前に決める。またいだ玉が、置いたはずの価格で切れていなかった朝がある。発表の直後は気配が飛び、逆指値は次に出た値で約定する。想定した損は、そこで一段深くなる。またぐなら、無効化ラインが想定どおりに働かない場合を含めて枚数を決める(ブートキャンプ第8章)。またがないなら、日付そのものが手仕舞いの条件になる。値段ではなく日付で降りるのは、特別な判断ではない。
三つ、同じ日付に紐づく玉を数える。銘柄が違っても、同じ材料に反応するなら、方向の揃った玉は合算して数える(ブートキャンプ8-6)。日付は相関をつくる。カレンダーは、その意味で相関表でもある。
三つとも、発表の中身を当てにいく手続きではない。当日の自分に判断を預けない、という一点でつながっている。時間の足りない場所で決めていたことを、時間のある場所へ移す。作業としてはそれだけだ。
日付が分かっている材料について、事前に決められるのは方向ではない。枚数と、期限だけだ。
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※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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