効いていた相関が崩れた日に、何を疑うか
相関は将来の約束ではなく、2つが同じ理由で動いていた期間の記録として残る。効いていたはずの関係が崩れた日に、自分のプランの根拠をどう読み直すかを書いた。
その日は、いつもの順番が崩れていた。ドルが強くなればビットコインは重くなる——ここしばらくそう動いていたのに、その日は両方が同じ方向へ伸びた。タイムラインには「相関が壊れた」という言葉が並ぶ。何を頼りに判断すればいいのか、急に分からなくなる。
相関とは、2つの値動きが揃って動く傾向のことを言う。同じ方向に動けば正の相関、反対に動けば逆相関と呼ぶ。ドル指数(ドルが他の通貨に対して強いか弱いかを1本の線にしたもの。ブートキャンプ第5章)と暗号資産の関係は、その代表としてよく語られる。
「効いていた」を、日付で言えるか
そもそも2つが揃って動くのは、両方を動かしている理由が同じだからだ。世界の資金がリスクを取りにいく日は、株も暗号資産も一緒に買われやすい。安全なところへ資金が戻る日は、一緒に売られやすい。値動きが似ているのは結果であって、原因は別のところにある。
だから相関は、これからもそう動くという約束ではない。ある期間、2つが同じ理由で動いていたという記録だ。理由が入れ替われば重なりはほどける。金利の見通しで両方が動いていた期間が終わり、片方だけが別の材料で動き始めれば、線は簡単にばらける。壊れたというより、その期間が終わったと言うほうが実態に近い。
そして、いつからその関係が続いているのかを言えないなら、それは根拠として数えられる形になっていない。何となく覚えている印象と、確かめた事実は別のものだ。
崩れた日は、根拠の欄からいったん外す
やることは、新しい相関を探すことではない。
自分のプラン(ブートキャンプ第7章)に書いた根拠から、相関の行を消す。残るのは、自分で引いた価格の線と、そこで出来高(その値段でどれだけ取引が成立したか。第3章)がどう出ているかだけになる。その状態で、同じ判断が成り立つかを読み直す。
成り立たなければ、その日は入らない。見送りも判断のひとつなので、効かなかった日として記録に残しておく。次に同じ関係が語られたとき、印象ではなく自分の記録から確かめられる。
相関は入る理由には使わず、いつもと違うと気付くための背景として置いておく。
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※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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