相場環境のニュースは、入る量を減らすことにしか使わない

「ドル高」「金利上昇」の見出しが並ぶ週にトリガーが出たら、どうするか。相場環境で決めるのは量だけで、入る場所はチャートが決める。その分け方と、向きの確かめ方。

その週のニュースには「ドル高」「金利上昇」の見出しが並んでいる。同じ週、自分が見ている暗号通貨のチャートでは、待っていた値段でトリガーが出た。ロングで入る形だ。見出しを見て、逆にショートで入ろうとする人がいる。見出しは関係ないと、いつもと同じ量で入る人もいる。

トリガーは入ると決めておく出来事で、決めた足の終値で判定する。ロングは値上がりで、ショートは値下がりで利益が出るポジションだ。ブートキャンプ第7章では、こうした見出しを、どちらの人とも違う形で使う。見出しが伝える相場環境(ドルや金利など、市場全体の流れ)では、入る合図も向きも決めない。決めるのは、入る量だけだ。

相場環境で決めるのは量で、入る場所はチャートが決める

入る場所とタイミングは、いつもどおりチャートが決める。自分が引いたレベルに価格が来て、トリガーが出たときだけ入る。見出しを見て「ドルが強いからショート」と入るのは、トリガーが無いまま入っているのと同じだ。

相場環境が決めるのは、そのトリガーで入る量だ。ドルが強く金利が上がる流れでは、暗号通貨から資金が離れやすい傾向がある。そこで講座では、ドルと金利の2つの向きで相場環境を3つに分ける。ロングから見て、両方が下向きなら追い風、両方が上向きなら逆風、向きが分かれていれば混合と呼ぶ。逆風の週は、ロングを原則見送る。量をゼロまで減らすということだ。混合の週は、1回のリスク(損切りになったときに失う額)をいつもの半分にする。追い風の週でも、いつもより増やさない。相場環境は、量を減らす向きにだけ使う。

逆風は、ロングの量を落とす理由になる。ショートで入る根拠にはならない。ショートでも、待つのはチャートのトリガーだ。

向きは見出しの言葉ではなく、チャートの構造で確かめる

「ドル高」という見出しは、何と比べて、どの期間の話なのかを書いていないことが多い。1日だけ上がった日にも、同じ見出しは出る。講座では、ドルの強さをDXY(主要な通貨に対するドルの強さを表す指数)で、金利を米国の10年物国債の利回りで見る。

向きは、日足の構造で判定する。構造とは、値動きの山(高値)と谷(安値)の並び方のことだ。山も谷も前より高くなっていれば上向き、どちらも前より低くなっていれば下向きだ。1本の大きな足では決めない。発表の直後は、ドルも金利も上下に大きく振れやすいので、向きは翌日以降の日足で確かめる。ドルや金利と暗号通貨の関係は傾向であって、崩れる期間もある。崩れている間は、暗号通貨のチャートに従う。

3つの分け方と量の決め方は、[早見表「相場環境:ドル・金利・BTC.D」(プロプラン)](/sheets/macro)にも載っている。

週の初めに相場環境を「追い風・混合・逆風」の1語でメモし、その週の1回あたりのリスクの上限を決めておく。トリガーが出た日には、量はもう決まっている。


※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。

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