水平線を引きすぎた画面の直し方
水平線が増えるほど当たるのではなく、外れなくなる。残す線に通す三つの基準と、引き直す時刻を固定して画面を軽くするまでの手順。
土曜の朝にチャートを開く。日足に水平線が並んでいる。数えると十四本。半年前に引いたもの、先月の朝に足したもの、どれが何のための線かはもう思い出せない。それでも困りはしない。価格がどこに来ても、必ずどれかの線の「付近」だからだ。
これが線を引きすぎた画面の正体で、問題は本数そのものではない。当たるようになったのではなく、外れなくなったことにある。反証できない図はプランに使えない。価格が触れても判断が変わらない線は装飾だ。
残す線に通す三つ
消す作業を「削除」と考えると手が止まる。非表示でいい。判断も「正しい線か、間違った線か」ではなく、今週使う線か使わない線か、に置き換える。そのうえで残す候補には次の三つを通す。
一つ、根拠を一文で言えるか。「週足の直近高値」「今月のオープン」「前のレンジの上限」——引いた理由が言葉になるなら、他人が同じ場所に引ける。言葉にならない線は、後から目で合わせただけの線だ。
二つ、そこに来たら何をするか決まっているか。「反応を見る」「様子を見る」では決まっていない。触れて上位足で拒まれたら候補、抜けて足が確定したら逆側の想定に切り替える——ここまで書けて、線がはじめて仕事をする。
三つ、いまの値段から現実的な距離か。届くまでに何週間もかかるレベルを常時表示しておく理由はない。
引く時刻を固定する
線が増える一番の入口は、動いている最中に足すことだ。ザラ場中に引いた線は、たいてい今の値段を説明するための線で、次の判断には効かない。引き直しは足が確定してから、と決めておく。途中で引きたくなったら、線ではなくメモに残す。確定後に見返して、まだ引きたければ引く。半分は消える。
もう一つ、一本の線に精度を求めないこと。ヒゲと実体では反応する場所に幅が出る。幅を認めないと、「少しずれた」たびに線を足すことになる。その幅は目分量では決めない。線を引いた水準で過去に反応した足を三つ四つ拾い、ヒゲの先端と実体の端が散った範囲、その全部が入る最小の値幅が帯だ。反応が一度きりの水準は線のまま置き、次の反応が出てから帯にする。ブートキャンプ5-5のVAH/VALは、その幅を出来高から出す道具でもある。
画面に残してよいのは、破られたときに考えが変わる線だけだ。それ以外は、消しても何も起きない。
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※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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