「反発した」と「反発しそう」を分ける手続き

「反発した」と「反発しそう」の差は語感ではなく手続きの違い。触る前に書いておく三つと、定義を後から緩めた回数を数える習慣について。

レベルに価格が届いた。ヒゲが下から刺さって戻ってきている。実況は「反発した」に変わる。だが、その足はまだ閉じていない。閉じるまで十数分あり、そのあいだ画面の中では、反発が「もう起きたこと」として扱われている。

この一語のずれが、負けの形をかなりの部分まで決めている。

「反発した」は過去形だ。条件が満たされ、確認できるものが残っている状態を指す。「反発しそう」は予想であり、まだ何も残っていない。二つを分けるのは語感ではなく、触る前に条件が文になっているかどうか、それだけだ。書いていなければ、どんな動きも後から「反発した」と呼べてしまう。

触る前に、三つ書く

トリガーの定義そのものはブートキャンプ2-6で扱う。本講座では構造転換・リテスト・SFP・ミニレンジ・失敗したオークションの5種類を扱う。型ごとに判断する時間足と成立条件を確認する。足りていないのは、定義をいつ書くかの方だ。

一、何が起きたら反発と呼ぶか。執行足の確定なのか、レベルの外側での終値なのか、直近の戻り高値を抜けることなのか。誰が読んでも同じ判定になる文にする。

二、反発しなかったと分かる条件。無効化ラインの置き方はブートキャンプ8-2で扱うが、ここで決めるのは「反発を待つのをやめる地点」だ。

三、待つ本数か時間。定義が満たされないまま何本も過ぎたなら、それは遅れて来る反発ではなく、もう別の場面に変わっている。

三つとも一行で足りる。長く書こうとすると、そのうち書かなくなる。

緩めた回数を数える

「反発しそう」の段階で触るのは、この講座の標準からは外れる。ブートキャンプ2-6では、型によって終値確定を待つものと、条件到達時に判断するものを分けている。終値を待つ型では途中の足を確定扱いせず、待たない型でも事前条件と実ストップの価格を決めておく。壊れ方はもう一段ある。待つつもりで入って、入った後から定義を緩めたときだ。触った後は、書いた条件よりも含み損の額の方が絶えず目に入る。判断はその数字の側に寄り、定義は書き換えた覚えのないまま緩んで、無効化は自然と遠くなっていく。

だから記録するのは、勝敗より先に、定義を後から緩めた回数の方になる。ジャーナルに「その型の成立条件を待ったか」の一欄を足す(ブートキャンプ10-2)。同じレベルで二度同じことをしているなら、直すべきは相場の見方ではなく、手が動く順番の方だと分かる。

反発は価格がするのではない。先に決めた条件が満たされたか、満たされなかったかだ。


※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。

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