利確が早い人に足りないのは、根拠ではなく設計
利確が早いのは我慢が足りないからではない。含み益が乗ると判断する足が勝手に短くなる。それを止めるために、入る前に書いておく1行。
日足で見て入った玉に、含み益が乗る。数分後、画面は5分足になっている。誰に言われたわけでもない。指が勝手にそうしている。
そのまま5分足の押しを1本見て、利確する。悪いトレードには見えない。プラスで終わっている。
ところが同じ人が、含み損のときは5分足を見ない。むしろ足を上げる。4時間足を開いて「まだ構造は壊れていない」と確かめて、耐える。
早いのは利確ではなく、足の切り替え
起きているのは意志の弱さではない。判断する足が、含み損益で動いていることだ。
利益が乗ると足が短くなる。短い足では、あらゆる押しが反転の始まりに見える。そう見えるように出来ている。損が乗ると足が長くなる。長い足では、多少の逆行はノイズの範囲に見える。これも、そう見えるように出来ている。
つまり利確が早く損切りが遅いのは、二つの別々の癖ではない。同じ一つの操作——都合のいい足を選ぶ——が、方向違いに二回出ているだけだ。
だから性格の問題として扱うと直らない。「もっと我慢する」で直るなら、とっくに直っている。直せるのは手続きの方だけだ。
設計とは、足を先に決めること
分割やトレールの実務はブートキャンプ9-4にある。その手前に、書いておくことが1行ある。
この玉は、どの足で畳むと判断するのか。
入る前に、ターゲットの価格と並べて、判定に使う足を書く。「4時間足の終値がこのラインを超えたら1つ目」のように確定足で判定する形にしておくと、途中の値動きは判断材料から外れる。まだ確定していない足は、まだ何も言っていない。
例外を作ってもいい。ただし例外も入る前に書く。「この条件が出たら執行足に落とす」と先に決めてあるなら、それは設計の一部で、逃げではない。含み益が出てから思いついた例外だけが、逃げになる。
畳んだあとに「判定に使った足」を1つ記録しておくと、決めた足で畳めた回数が数えられる。根拠が足りなかったのか、設計どおりに動けなかっただけなのか、そこで初めて分かれる。
早く利確しているのではない。判断する足を、こっそり短くしただけだ。
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※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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