食い違う時間足に、多数決を取らない
日足は上、1時間足は下。どちらが正しいかを当てにいくとチャートだけが増えていく。時間足に役割を割り当て、食い違いを「価格がいまどこにいるか」の情報として読む手順をまとめた。
日足は上を向いている。買う場所を探していたら、1時間足が下げ始めた。どちらに合わせるか決まらないので、あいだの4時間足を開く。横ばいだった。決まらないまま、さらに短い足を開く。
チャートは増えたのに、判断は一歩も進んでいない。増えたのは意見であって、材料ではない。
時間足は、そもそも別の質問に答えている
上位足と執行足は、同じ問いに違う答えを出しているのではない。答えている問いが最初から違う。
上位足(週足や日足のように、1本が長い時間を表す足)が答えるのは「どちら側だけを取るか」。執行足(実際に注文を出すときに見る足)が答えるのは「どこで入って、どこで間違いを認めるか」。役割が違うのだから、二つが同じ絵に見えるほうが珍しい。
それを多数決で処理しようとすると、足を増やすほど決まらなくなる。1枚増やせば賛成と反対の数は簡単にひっくり返るし、最後に採用するのは、たいてい自分が最初から取りたかった方向に賛成した1枚だ。
だから、チャートを開く前に役割を割り当てておく。方向を決める足を1つ、入る場所と損切りの位置を決める足を1つ(ブートキャンプ第1章)。執行足は自分が読める足を張る前に1つ選び、そのトレードのあいだは変えない。
食い違いは、「まだ途中にいる」という位置の情報
役割を決めたうえで、それでも上位足と執行足が逆を向くことがある。それは判断できない状態ではなく、価格がいまどこにいるかを教えている。
上位足が上を向き、執行足が下げている。この形は、上位足が反応を見たい水準——過去に何度も止められた価格や、上昇の途中でいったん下がったときに止まりやすいとされる帯(フィボナッチ。ブートキャンプ第2章)——まで、まだ距離が残っているときに出やすい。下げているのは、その水準へ向かう途中だからだ。
逆に、価格がその水準に届いた場所では、二つの足は揃いやすい。上位足が「ここを守れるか」を試しているまさにその瞬間を、執行足は細かく描くことになる。揃うのを待つのではなく、揃う場所のほうが先に決まっている。
やることは1つ。上位足の水準を先に引き、価格がそこに来るまで執行足を判断に使わない。届いていない間の短い足の上下は、方向の情報ではなく道中だ。
そして水準に届いたら、そこで初めて執行足を読む。守られたのか、素通りされたのか。守られなければ、そこでは入らない。上位足の絵が続いているかどうかは、この水準が守られたかで決まる。
食い違いを解くのは4枚目のチャートではなく、価格が上位足の水準に届くことだ。
--- ※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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