目標を分けるかは、入る前に決まっている
利確の目標を1つにするか、分けるか。分ける理由をチャートのどこに求めるのか、そして一部を利確したあと、残った分をどう扱うかの決め方。
ロングで入って、買った値段より上にいる。目の前には、前に何度も止められた値段が近づいてくる。全部を利確するか、一部だけ残して先まで持つか。注文画面の前で指が止まる。
迷ったこと自体が、答えを出している。目標をいくつ置くかは、持っている最中に決める種類のことではない。
目標の数は、チャートに見えている到達点の数で決まる
分割利確(利確を何回かに分けて行うこと。ブートキャンプ第7章)は、上級者がやっているから偉いわけではない。分ける理由は1つだけで、「そこまでは届きそうだが、その先は別の話になる場所」がチャートに2つ以上見えているときだ。
たとえば、直前の高値でいったん止められる可能性があり、その上にもう一段、過去に何度も反応した値段がある(ブートキャンプ第2章)。この2つは、届くまでの距離も、届いたときに起きることも違う。だから目標が2つになる。
距離も見る。2つの場所が近すぎると、2回目の判断が1回目とほとんど同じものになり、手間と手数料が増えるだけで終わる。間に、値段が行き来できるだけの幅があるかを確かめてから分ける。
逆に、反応しそうな場所が1つしか見えていないなら、目標は1つでいい。見えていないものを「なんとなくもっと上」と呼んで2つ目の目標にすると、残した分には降りる理由が無くなる。
不安だから分ける、というのは理由のように見えて理由ではない。それは目標の話ではなく、最初に持った量が自分には大きすぎるという話だ(ブートキャンプ第6章)。
分けるなら、残った分を「別のトレード」として書き直す
一部を利確した瞬間、手元に残っているのは最初のトレードの続きではなく、新しい1つのトレードになる。入った理由は、最初の目標に届いた時点で一度果たされているからだ。
だから残す前に、残った分についてだけの答えを先に書いておく。どこまで持つのか。そして、どうなったら降りるのか。
降りる条件は、値段が戻ってきたからではなく、形が変わったから決まる。たとえば最初の利確のあとに新しい安値が作られたなら、その下が新しい「崩れる条件」になる。損切りをそこへ動かすかどうかも、利益が減るのが嫌だからではなく、形が更新されたかどうかで決める。
やることは、入る前のメモに三つ書くだけだ。目標をいくつ置くか、それぞれどの値段か、残した分はどうなったら降りるか。書けないなら、それはまだ分ける場面ではない。
分けるかどうかは、入ったあとの気分ではなく、入る前に見えていた場所の数で決める。
--- ※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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