週の頭に書くのは、予想ではなく「来たら何をするか」

「今週は上がりそう」とだけ書いたメモは、逆へ動いた日に何も教えてくれない。本命と対抗を「来たら→する」で書き、本命を捨てる線を先に決めておく。

日曜の夜、チャートを眺めて、メモに「今週は上がりそう」とだけ書く。水曜、価格はその逆へ動き始める。メモを開いても、あるのは見立てだけで、何をするかは書いていない。持ち直すのを待つのか、考えを反対に切り替えるのか。それを、価格が動いている最中に一から考え直すことになる。

予想は、外れた時点で使い道がなくなる。週の頭に「来たら何をするか」を書いておけば、どちらへ動いても、その週にやることは手元に残る。

本命と対抗を、どちらも「来たら→する」で書く

最初に、週足の構造から方向を決める。高値と安値が切り上がっているか、切り下がっているかだ。次に、注目するレベルを絞る。線が多いと、価格がどこに来ても「注目のレベル」になり、何をするかが決まらない。

そのうえで、本命と対抗を書く。本命はいちばん起こりやすいと見ているシナリオ、対抗は本命が崩れたときに備えるもう1つのシナリオだ。形はどちらも同じで、本命なら次のように書く。「レベルAに来たら、執行足でトリガーが終値で出るのを待って入る。損切りはここ、利確はここ」。執行足は入るタイミングを判断する時間足、トリガーは入ると決めておく出来事のことだ。場所と、待つものと、やることを1行に入れる。対抗も、レベルBについて同じ形で書く。

書き終えたら、本命と対抗のレベルにアラート(価格が届いたら知らせる機能)を置いておく。鳴ったら、メモの1行を開き、そこに書いた「待つもの」を見る。

どちらのレベルにも価格が来なかった週は、見送りで終わる。何もしなかった週も、書いた通りに動けた週だ。書く項目の並びは、[早見表「今週の目線 — 本命と対抗」(プロプラン)](/sheets/weekly)で確かめられる。

本命を捨てる線を、先に書いておく

本命にはもう1行要る。無効化(そこを越えたら想定が崩れたと判断する値段)だ。ブートキャンプ第9章では、本命の無効化を日足の終値で判定する。足の途中で一度越えただけでは捨てない。日足が閉じて、終値がその値段を越えていたら捨てる。すでに本命で入っているなら、そのポジションは日足の終値を待たずに、置いてある損切りで決済される。終値を待つのは、シナリオを捨てるかどうかの判定のほうだ。

この線を先に書くのは、本命に気持ちが入っていくからだ。何も持っていないときに決めた値段も、ポジションを持ったあとでは「もう少し様子を見る」に変わりやすい。動く前に書いた値段なら、動いている最中の自分と言い争わずに済む。

本命を捨てたら、対抗を見る。捨てる線と、対抗を見始める線を同じ1本にしておけば、切り替えで迷わない。捨てた瞬間に、次に見るものがもう書いてある。

日曜の夜に書くのは、「上がりそう」の1行ではなく、来たら何をするかの2行だ。


※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。

記事の一覧 | トレード用語集 | NoFOMO Club