抜けを見逃した日は、抜けた線への戻りを待つ

寝ている間に価格が線を抜けていた朝、乗り遅れたのは自分だけではない。抜けた線に注文が集まる理由と、戻りを終値で確かめる手順、戻ってこなかった日の終わり方。

朝、チャートを開く。前の日から注目していたレジスタンスを、寝ている間に大きな陽線が上へ抜けていた。価格はもう線より数%上にある。今から入れば、まだ間に合うかもしれない。けれど、損切りをどこに置くかが決まらず、注文画面の前で手が止まる。

レジスタンスは、上がってきた価格が止められやすい値段のことだ。抜けたのを見逃したのは、自分だけではない。同じ線を見ていて、朝になってそれを知った人はほかにもいる。

乗り遅れた人の注文は、抜けた線に集まる

乗り遅れた人の中には、今の値段では追わずに、抜けた線のあたりに買いの指値を置いて待つ人がいる。抜ける前にその線で売りから入っていた人(ショート)は、抜けたことで損を抱えていて、価格が線まで戻れば買い戻して降りたい。買いたい側と買い戻したい側の注文が、同じ値段に集まる。上から止めていた線が、今度はサポートとして働きやすいのは、このためだ(ブートキャンプ2-8)。

だから入る場所は、抜けた線まで価格が戻ってきたところに置く。この戻りをリテストと呼ぶ。ブートキャンプ第2章では、線を抜けたことを「合図」として扱い、入る場所は別に決める。

戻ってきたところでは、線を上下に少し幅を持たせたゾーンとして見る。ゾーンの中で下げ止まり、線がサポートとして働いたことを、トリガーで確かめてから入る。トリガーは入ると決めておく出来事で、判定は決めた足の終値で行う。線に触れただけでは、まだ何も確かめていない。損切りは、戻ってきたときにつけた安値の少し下に置ける。

戻ってこなければ、見送りで終わる

価格が線まで戻らないまま、上がり続けることもある。そのときは、入る場所が来なかっただけだ。乗れなかった値幅を数えても、口座の残高は減っていない。

戻ってきた価格が、そのままゾーンの下まで沈むこともある。足が閉じたときに終値がゾーンの下にあれば、最初の抜けはダマシ(抜けたように見えて戻されること)だったとして扱い、この場面は見送る。足の途中でゾーンの下へ一瞬はみ出しただけなら、まだ判定しない。判定に使うのは終値だけだ。

抜けから入るまでの流れは、[早見表「ブレイク&リテスト」(プロプラン)](/sheets/retest)に順番どおり並んでいる。

抜けを朝に知った日にやることは、抜けた線にアラートを置き、戻ってきたときに見るトリガーを1つメモしておくことだけだ。


※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。

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