検証と本番で、同じ画面を使う
週末に検証した画面と、月曜に開く画面は同じか。線・インジケーター・執行足のどこで差が出るのかと、画面を一つ保存して検証も本番もそこから始める手順。
週末に、過去のチャートを遡って自分のやり方を試した。値動きを1本ずつ再生できる機能(リプレイ)を使って、何十回か手を動かし、感触をつかんだ。月曜の朝、いつもの画面を開く。線が何本か増えている。先週の途中で足したまま消し忘れた移動平均(一定期間の平均価格をつないだ線)も残っている。週末の画面には無かったものだ。
この時点で、週末に確かめたやり方は、もう手元にない。
画面が違えば、確かめたのは別のやり方
検証(過去の値動きを使って、自分のやり方が通用したかを確かめる作業)で分かるのは、「あの画面を見て、あの手順で判断したら、どうなったか」だけだ。画面が変われば、目に入るものが変わり、迷う場所が変わる。検証の結果は、そのときの画面とセットでしか意味を持たない。
差が出やすいのは三つある。引いてある線の数、出しているインジケーター(価格から計算して線や棒を表示する道具)、そして執行足(実際に入る・切るを判断する足)だ。
なかでも執行足の差は大きい。週末はローソク足1本が1日分の画面で判断していたのに、月曜は1本が1時間の画面を眺めている、ということが起きる。同じ場面でも、足が変われば高値と安値の位置が変わり、損切りを置く場所も変わる。執行足は自分が読める足を一つ、エントリーの前に決めて、トレード中は変えない(ブートキャンプ9-2「トレードプランの型」)。検証も、その足でやる。
画面を一つ保存して、そこからしか始めない
まず、いま本番で使っている画面を、そのまま名前を付けて保存する。多くのチャートツールには、線もインジケーターも足も含めた画面の状態(レイアウト)を保存して、あとから呼び出す機能がある。
次に、検証を始めるときは、その保存した画面を開いてから始める。検証のあいだに線を足したなら、終わったときに消して元に戻す。
そして、画面を変えたくなったら、変えた画面でもう一度検証してから本番に持ち込む。順番が逆になると、本番で試していることになる。
画面をいじりたくなるのは、たいてい、うまくいかなかった直後だ。損切りに当たったあとで足したインジケーターは、その一回を説明するための後付けであることが多い。足したくなったら、何を足すのかと、足したい理由を先にジャーナル(取引の記録。ブートキャンプ10-2)に書く。あとで見返したとき、それが検証を通ったものか、その場の反応だったのかを区別できる。
今日やることは一つ。いま開いている画面をそのまま保存して、名前を付ける。次の検証は、その名前を開くところから始める。
※ この記事は情報提供および学習を目的としたもので、投資助言・勧誘ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。
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